- 作者: 深見 真,mebae
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2010/11/20
- メディア: 文庫
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セルジュは、レジナルドが作った戦場写真集を手にとってパラパラと眺めた。彼が
GENEZ-5 ジーンズ (富士見ファンタジア文庫) | 深見 真, mebae |本 | 通販 | Amazon休暇 のたびに、繁華街のあちこちで写真を撮っていたことを思い出す。脳裏によみがえる、あの戦争の記憶。レジーの命を救った、イアドラン渓谷の戦い。米軍による村民の虐殺……。
「……ベトナムで傷ついて返ってきた兵士たちを、アメリカの国民は歓迎してはくれなかった」レジーは自重しつつ言った。「戦っている間に、俺たちは世界の害悪になってたんだ。正義があると信じ込まされて、そこには何もなかった。そして俺は……あの国が嫌いになったんだ。本当に、本当にろくでもない戦争だった」
連番になってるけど,いわゆる短篇集にあたる巻.ユキナが海神学園にはじめてやってきた日.大牙謙吾はなぜクリスマスが嫌いになったのか.共感覚とカジノバトル.などなど.なんか全編にわたってコスプレにあふれているのが良い.比較的まったりした雰囲気の中,コミケ(のような場所)で戦場写真集を売る元米軍人というネタが切れ味鋭い.とはいえ単巻ではあまり言うことがないので,この機会に言いますが,あとがきがいつもすごく良いんだよね.