- 作者: グレッグイーガン,Greg Egan,山岸真
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1999/10/01
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トマスは、おなじみの、心休まる真実を想起しようとした。〈コピー〉は生き延びて、トマスの分の人生を生きる。この体はどのみち消え去る運命で、それは昔からわかっていたことだ。死とは、人格が消滅して、とり戻せなくなることで、それならこれは死ではなく、ただの脱皮だ。おそれることなど、なにもない。
順列都市〈下〉 (ハヤカワ文庫SF) | グレッグ イーガン, Greg Egan, 山岸 真 |本 | 通販 | Amazon
トマスが、死の意味をとり違えていないかぎりは。あらゆることをとり違えていないかぎりは。
永遠を目指し,「塵理論」を元にセル・オートマトンから造られたTVC宇宙と,別の物理法則が支配する人造宇宙のオートヴァース.ふたつの新しい宇宙がもたらす可能性について.〈コピー〉が身近なものになりつつある時代を経由した先にある「死」の意味だとか,異なる宇宙の法則のせめぎあいだとか.2045年という身近と言ってもいい近未来からスタートする物語が,すごい世界へと飛躍するこの感覚よ.今ごろ読んだのかと言われそうだけどさすが,よくわからないなりにわくわく,すごく面白かった.