川岸殴魚 『人生 第7章』 (ガガガ文庫)

「それなら、こうなの……。“ねえねえ熊さん”“どうしたい八っつぁん”“となりの家に垣根ができたんだよ”“へー、かっこいい”“でも、八っつぁん。おまえのほうがかっこいいよ”“熊さん……熊さんも素敵だよ”“愛してるよ八っつぁん”。こうしてふたりの垣根は取り去られ、熱い夜をすごしましたとさ」
「熊さんと八っつぁんはそんなことしませんっ!」

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第二新聞部部長の彩香から遊園地のペア招待券をもらった勇樹.理系代表の梨乃を誘っていざデートや,と思い立つも,なかなか簡単にはゆかず.
第二新聞部の面々が遊園地で大はしゃぎの巻.ほんと,安定しているというか安心して楽しめる.伏線と回収というよりはネタ振りと回収と言ったほうが正しいんだろうけど,どこからどこまでが一発ネタなのかぜんぜん読めんのよな.こんなネタ拾うのかよ! みたいな細々した驚きがちょくちょく挟まって,いつまで経っても飽きないんだよね.遊園地デートがテーマの巻ということで,いつになくラブがコメっているのも良かった.KAWAII