湖山真 『神滅騎竜の英雄叙事詩(サーガディア)』 (このライトノベルがすごい!文庫)

神滅騎竜の英雄叙事詩(サーガディア) (このライトノベルがすごい!文庫)

神滅騎竜の英雄叙事詩(サーガディア) (このライトノベルがすごい!文庫)

陽曜日には生き残れたことを腹の底から喜び、霧曜日には命を落とした者を心の底から悼む。それがアルタニアの人々の生き方だ。
オゼットの市旗を掛けられた棺の数は七。一昨日命を落とした騎士の数だ。
意外と少なかったな、と考えている自分自身に、コーキは嫌気がした。

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アルタニア神聖国.200年前から,この世界には巨大な異形である災神が現れるようになった.災神は毎週「災曜日」の24時間,間断なく現れ続け,街を破壊し,人々を殺戮する.アルタニア神戦騎士団オゼット防衛軍飛竜隊第十三班班長のコーキ・ヘイルは,災神への備えを日々行いながら,とある任務を命ぜられる.
周期的に現れる怪物と,それに抗う「逃げ腰班長」と竜の終わりのない戦い.言っちゃなんだけど,どことなく『進撃の巨人』っぽい.よりファンタジー的であり女の子も多いのがライトノベルらしいところ.ストーリーはあまり引っかかる部分もなく,いまいち印象に残らない.だからといって悪い点もそんなにないんだけども.