白井かなこ 『Starlet』 (すこし不思議文庫)

Starlet (すこし不思議文庫)

Starlet (すこし不思議文庫)

「俺なんか、生まれてこなけりゃよかったって思ってんだろ? 俺が母さんを殺したって、ずっとそう思ってんだろ? だから俺によそよそしくて、無頓着なんだろ?」
「……まあ、そうかもしれませんね」
なんつった?
否定しないのかよ!

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父と二人で暮らしている高校生,賢介は,死に別れた母親が郷里に遺した絵があることを知り,父への反抗心もあってひとりで家を出る.
「すこし不思議文庫」創刊の一冊.なんの前情報も入れずに読んだのだけど,想定読者層は小学校高学年から中学生くらいなのかな.ぬるりとした人物描写がやや苦手だけど,ストーリーの方は非常にオーソドックス.正直かなり退屈で,「すこし不思議」を期待するとちょっと違う気がした.