川岸殴魚 『編集長殺し4』 (ガガガ文庫)

編集長殺し (4) (ガガガ文庫)

編集長殺し (4) (ガガガ文庫)

「まあ、なにをしたか知らないけど、それだけちゃんと腐った目をしてるってことは、悪い憑き物は去ったみたいね」

憑き物が去って、ちゃんと腐った目になる。なるほど……。ちゃんと……。

どんな業界でしょうか!

若手のデザイナーと組んで,新刊ライトノベルの表紙をデザインすることになった川田.しかし,自身を持って編集長に提出したデザイン案は却下されてしまう.ふたりはオシャデザ魔&サブカル魔に取り憑かれてしまっていたのだ.

ライトノベルの編集部を描いたブラックコメディ第四巻.編集部はますますブラックさを増し,憎める新人は暴走を繰り返す.性的な表紙デザインという時事(炎上)ネタをはじめとした毒を含んだあるあるネタを,キレのあるコメディに仕立て上げる腕はいつもながら見事.感想は毎回同じ感じになっちゃうのは仕方ないね.お気楽で楽しゅうございます.