教え子に脅迫されるのは犯罪ですか? 3時間目 (MF文庫J)
- 作者: さがら総,ももこ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/12/25
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
兼業作家の筆の遅さをたたくのに、どうか読者諸氏はスポンジバット並みに柔らかい言葉を使用していただきたい。野蛮なインターネットジャングルでは生き残ることのできない可哀想な生き物なのだ。
進学塾TAX調布校の事務室に,差出人不明の謎の手紙が現れた.府中校を揺るがし,崩壊に導いた手紙文化が輸入されたかと戦々恐々の講師一同.不正を未然に防ぐべく,ロジカルマンは教室管理を強化するが,小学生たちの人間関係はギスギスを増してゆく.
謎のラブレターの差出人は誰なのか.対照的なふたりのポンコツ少女探偵の推理と,意外な真相とは.二巻の解説で「人間不信」という補助線を引いてもらったおかげで,だいぶ物語のベースがわかりやすくなった気がしている.大人にだっていろいろ事情はあるし,大人だって人間なのだ,みたいな.主人公で語り手である天神の精神が(比較的)安定していたためか,いくらか穏やかな雰囲気にも感じられたのだけど,どうやら嵐の前の静けさのようで.続きを楽しみにしています.
理性を喪わせるほどの想いに、初めて溺れながら書いた恋文。
それはすべて、逆効果でしかなく。
現実は残酷だ。
夢は叶わない。想いは伝わらない。伸ばした手は届かない。
むきだしの恋は、気持ち悪い。
直接は関係ないけど,塾運営のあたりは↓の記事を思い出しながら読みました(肌感覚はかなり近いものがあると思う).
anond.hatelabo.jp