冲方丁 『スプライトシュピーゲルI Butterfly & Dragonfly & Honeybee』 （富士見ファンタジア文庫）

スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragonfly&Honeybee (1) (富士見ファンタジア文庫 136-8)

『オイレンシュピーゲル』に比べるといかにもラノベ寄りな印象．「わかりやすく記号化された戦闘少女」という風情を前面に押し出している……と私は思ったのだけど，意図的にやっているのかな．カトル・カールに萌え属性を無理矢理上塗りしたような，不気味な無機質さがあって読んでて正直気持ちが悪かった．なんか煽られているというか，「これでもお前は萌えられるのかい」と挑発されているような感覚．錯覚かも知らんけど．「オイレン」のほうはそんなに気にならなかったんだけどなぁ．なんだろうこの差は．