オーソドックスな学園伝奇ものといった風情.もともとゲームの企画だったということで,なるほど単なる小説というよりは企画書に肉付けをしたものという第一印象.一章ごとにちょっとずつ
式神の能力が明かされるあたりはいかにもゲーム的.全体のテンポやバトルのスピード感は良かったのだけど,反面でボリューム不足も感じた.全体に平板というか,そもそも約270ページで全七話ではページ数が足りてないのでは? もっと各話にページを割いて,じっくりねっとり描いてほしかった.そういう意味でちょっと勿体無かったような.それでも第六章の久遠の行動に「らしいなあ」と思ったり,私の好きな
桝田省治が端々から感じられたので良かったかな.続編は手元にあるし,↓も今日買ってきたのでゆっくり読ませてもらいます.