フレドリック・ブラウン/田中融二訳 『天の光はすべて星』 (ハヤカワ文庫SF)

すっげー良かった.宇宙へ「再び」出ることを願う元宇宙飛行士マックスの 5 年間の軌跡に心躍らせ最後に泣いた.壮年を迎えつつも潰えない宇宙への憧れからは「人生最後の希望」といった諦めは感じられない.出会いがあり,恋をして,別れがありと,情熱的で情緒的な青春小説の趣.たかが 5 年,されど 5 年.老人だろうと若者だろうと時間と経験は求め努める者のもとに与えられるのだなあ.生き生きとした情熱が伝わってきた.
そういや明日のグレンラガン最終回のサブタイがまんまこれだよね確か.タイトルを引っ張ってきただけで内容はまったく関係ないみたいだけど.