- 作者: 花谷敏嗣,京極しん
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2008/02/29
- メディア: 文庫
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インターネット時代のコミュニケーションの不自由さを扱った作品という意味では同期デビューの『千の剣の舞う空に』と似たところが多い.でもってよりギャグ寄りな描写を全編一貫しているのに,より卑近なものとして身に迫ってくる.ネットコミュニケーションに関して,「千の剣〜」は性善説に根ざしたところが多かったと思うのだけど,こちらは対してより現実のネット界隈に近い印象があった.ネット上の人間関係のおぞましさ・気持ち悪さ,そして現実とのギャップのありようが戯画化されつつもじわじわ胃にくる.ギャグチックなオタ描写でオブラートを何重にもくるんでいるけどわりと容赦ないこと書いていると思うんだよね.こんな形で(ではなくとも)過去のあれやこれやを突きつけられたら私なら吐く.吐きながら逃げる.
ってことですんげー面白かった.引き合いに出した「千の剣〜」に比べるとストーリーの完結性では一歩落ちると思うんだけど,精神的なインパクトはこちらのほうがでかかった.
あと感想めぐりの際にみんなのワナビ体験のプチ告白がいくつか読めたのが面白かったです.私のツールはキャノワードでした.FD はとっくに腐りましたけど思い出は心に残っておりますよ.
懐かしいが稚拙で気恥ずかしい本文を、とりあえず入浴中のシーンまで読んだ。
セキララ!! (ファミ通文庫) - はてなキーワード
期待に反して非常にあっさりとしており、かなりがっかりした。かなり濃いめに書き込んだような記憶があったんだが。
あるあるwwwありすぎるwwwww