L.B.ジョンソン 『魔法の海兵隊員 ぴくせる☆まりたん』 (HJ文庫)

魔法の海兵隊員 ぴくせる☆まりたん (HJ文庫 え 1-1-1)

魔法の海兵隊員 ぴくせる☆まりたん (HJ文庫 え 1-1-1)

名指しで仮想(?)敵国にされるのは海の向こうの赤い大国,その国が大好きなヒステリック女教師の名前は朝比アサヒ奈先生.仮想敵国を「北」とか呼んでぼやかす手法はよく見かけるけどここまで露骨なのも珍しい.これがほんとの"ライト"ノベルですね.ってやかましいわ!
たるんだ日常で青春を浪費するヨット部を鍛えるべく現れた鬼教官は 12 歳の海兵隊まりたんだった.メディアミックスかなにかの一環だと思うのだけどよく知らない.冒頭に挙げたような理由で若干扱いに困る部分はあるけど話そのものはょぅι゛ょに軍隊式に罵られたいという紳士諸兄の願望を形にした(だけの)ものであってそれ以上でも以下でもなく,まあ他愛ない.つうか最終的に無難なツンデレ話に落ち着くのが残念.前提が前提だけにデレは不要,むしろ邪魔だと思ったのは私だけか.最初から最後までまりたんがひたすら罵倒しまくるだけの話にしたほうが個性が出たし,まだ発展性があったんじゃないかと思うのは私だけか.