RIGHT×LIGHT 3~カケラの天使と囁く虚像~ (ガガガ文庫)
- 作者: ツカサ,近衛乙嗣
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/06/19
- メディア: 文庫
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
ずっと奈須きのこリスペクトだと思っていたんだけど今回は用語の一部に名残が残る程度で,1 巻 2 巻と比べると角が取れてきた感じ? 話運びはオーソドックスなライトノベルのそれ.迷いが残る少年と揺るがない意志にむしろ翻弄される少女が互いに主張をぶつけ合って惹かれあって成長して.捻りはないものの,きちんと(読者の)目に見える行動原理に沿って行動するキャラクターは,それだけで気持ちよく思える.「出会いがひとを成長させる」みたいなことを飾らず照れず悪ぶらず描いていて,魔術や世界がどうたらこうたらよりも二人の行く末のほうがずっと気になる.まあ正直買い被っているところも無きにしも非ずかも知らんのだけどさ.派手さはだんだん消えつつあるけど私はまだまだずんずん追い続けたい,楽しみなシリーズなのです.