古橋秀之 『龍盤七朝 ケルベロス 壱』 (メディアワークス文庫)

三首四眼五臀六脚、戦場に現れ一軍をも滅ぼすという、これは一匹の怪物の物語……。
不死身の覇王に七国が蹂躙されていた時代、とある街に三人の半端者が流れ着いた。
口八丁の鏢使い。突くべき鐘を持たない鐘突き男。亡国の皇姫を自称する小便餓鬼。奇妙な三人が出会う時、"怪物を殺す怪物"が凄まじい産声を上げる……!!

龍盤七朝 ケルベロス 壱 (メディアワークス文庫 ふ 1-1) - はてなキーワード

秋山瑞人の「DRAGON BUSTER」に続くシェアード・ワールド・ノベル.龍盤世界でもう一匹の怪物が生まれる前の,ほんのさわりのプロローグ.プロローグだけなのにムチャクチャに熱い.何でもありの力を持った,あまりに魅力的な変態どもが跳梁跋扈する世界における,廉把・蘭珈・浪无の三人の強い存在感.スピードと重量感の感じられる,文字通り桁の違うバトルも圧倒的すぎる.とにかく楽しい,てのが読み終わって真っ先に浮かんだ率直な感想なのでした.