- 作者: 陸凡鳥,連(ムラジ)
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/08/18
- メディア: 文庫
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「嫌だ! わたしはひとの言うこと聞くのが大嫌いだ! 能登麻美子さん以外、誰の言うことも聞かない!」
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「なぜそこだけは許される!」
ジョーカーとは,トークバトルで話術を競い合う講談師のことである.第三者の審判とお題を受けて,即興のショートストーリーを作り面白さの優劣を競う,トークバトルが競技として華やかな現代日本,見習いとして修行中の火花咲樹はジョーカーのプロテストを受けることになる.当然のように波乱の予感が,が,が.
シリーズ第二巻.かなりの練りこみ不足が感じられた一巻からは長足の進歩が見られる.講談師の語り風の地の文は非常に調子とテンポが良い.進行上の色んな不都合なことをギャグに紛らせてうまーく誤魔化すのに成功している.トークバトルの中身をすべて書き起こすやり方はテンポを殺している気もするのだけど,ここは中途半端に誤魔化すとかえって怪しくなっただろうし,やり方としては正しいんだろうな.トークバトルのルールもひっそりアップデートしているし,まあなんだかんだ,これなら引き続き期待を持ってもよさそう.続き楽しみにしてます.