- 作者: 深見真,mebae
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2012/01/20
- メディア: 文庫
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「子供のころ、犬に自分のイチモツをしゃぶらせるのが大好きだった」服部は、真顔で言った。冗談や嘘を言っている顔ではなかった。「俺のいきりたったものを突きつけると、なぜか犬は逆らわないんだ。オスメス問わず」
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「…………」
「犬どもは知ってたのかもな。逆らったら死ぬって」
ギリシャのグリークス本社とグリークス日本支社が対立していたことを知った謙吾たちは,不安を抱きつつ日常を送っていた.そんななか,季節は間もなくバレンタイン.どことなく浮かれ気味の空気にあった海神学園に,武装集団が急襲する.
すべての事実が収斂してゆくクライマックス前の第七巻.ラスト直前だけあってスピーディにたたまれていく(「決して悪用はしないからおまえのDNAをくれ」と言われてほいほい渡すのとか,ものすごい違和感があるが).敵は日本人傭兵,ってことで,世界は戦争とテロに満ちている.ある意味ベタな「黒幕」の存在がその印象をさらに強くしており,この物語の世界をよりいっそう強いものにしている,と思う.