中村あき 『ロジック・ロック・フェスティバル 〜Logic Lock Festival〜 探偵殺しのパラドックス』 (星海社FICTIONS)

「話は逸れるかもしれませんが、今回のことで僕には一つ分かったことがあります。それは、ミステリにおいての主役は探偵ではない、ということですね。一般にもてはやされ、スポットライトを浴びる彼らは所詮受け身な存在なんです。真に動的でクリエイティブなミステリの主賓、それこそが犯人。パッシブな探偵など彼らの隷僕に過ぎないのだと。

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鷹松学園の文化祭である鷹松祭の開催が近づきつつあるころ.あき,線太郎,千鶴,りり子の一年生四人組は,生徒会長から文化祭実行委員の「実行補佐」に任命される.忙しく動きまわり,残すは後夜祭となったとき,事件が起こる.
星海社FICTIONS新人賞受賞作.“まだあった「新本格推理小説(ミステリ)!”という煽り文句はおそろしくかっこ悪いけど,内容の一片は指し示しているのかな.煽りのわりにストーリーはおとなしめなので,もうちょっと弾けてても良かったんじゃないかとは思った.事件の舞台を整えるために,登場人物たちの行動に不自然さがあるのは気になる(伏線とは別).