アニソンの神様 score.02 (このライトノベルがすごい! 文庫)
- 作者: 大泉貴,のん
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2013/07/10
- メディア: 文庫
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だってわたしたちにとって、ここは祭壇なのですから。
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“アニソンの神様”に祈りを捧げるための、最も神聖な祭壇なのですから。
客の姿を正面から受け止めながら、スタンドからマイクを引き抜く。
そして高らかに天を指差した。
――さぁ、ライブの始まりです。
文化祭でのライブが終わったレーゲン・ボーデン.次の目標を一ヶ月後のライブハウスでのライブ参加に定め,練習をはじめるメンバーたち.そんな中,レーゲン・ボーデンのドラマーの京子が中学時代のバンド仲間である椎奈と久しぶりの再会,それによってメンバーの歯車が狂い始める.
“アニソンの神様”に愛されたドイツからの留学生,エヴァ・ワグナーを中心としたアニソンバンドの青春.実在のアニソン楽曲を取りあげながら進んでいく物語は,一巻(感想)よりも,青春ものとしての側面が強くなっている.ベタではあるのだけど,それぞれに我の強いキャラクターの青臭い青春は嫌いじゃないぜ.演奏シーンの描写,熱さには素直に心打たれた.びっくりするようななにかはないかもしれない気もするけれど,先を見届けたくなるような,そんな感じ.気長に続きをお待ちしております.