らきるち 『絶深海のソラリス』 (MF文庫J)

絶深海のソラリス (MF文庫J)

絶深海のソラリス (MF文庫J)

設立当初のアカデミーは連邦首都のウランバートル(旧モンゴル)に建てられていたという。それならば日本自治区もすぐ隣なのでミナトも週末ごとに実家に帰ることができて便利だなと思うのだが、あいにく今のアカデミーはアジア大陸を探しても存在しない。
太平洋沖、人工島。
ちょうど昔の東京都あたりに位置する人の手によって造られた絶海の孤島だ。

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西暦2145年.100年前に発生した大海害と,“生きた鉱物”ソラリスの存在により,人類の生活様式は大きく変化していた.太平洋に浮かぶアカデミーの新任教官,山城ミナトは,天才少女クロエ=ナイトレイや幼なじみの星野ナツカといった教え子たちとともに赴いた深海撮影ツアーで,深海に沈んだ廃墟からのSOSを受信する.
深海で次々と襲い来る絶望.帯曰く“衝撃の深海クリーチャーパニックアクションノベル”という,モンスターパニックもの×学園もの.前者としても後者としても,書くべきことは描いていると思うので,一部のウザいキャラクターを気にしなければ素直に読める.ただし,帯やあらすじから想像できるものからほとんど外れる部分がなく,安定はしているけれど驚きはない,かなあ.まあこれは個人の感想ですが.しかし,ライトノベルレーベルでのパニックアクションものって増えたよなあ.気のせい……ではないよね?