「……それなら
誰が なんのために 、どうやって 彼を殺したのかな?」と、彼はいかにもな言い回しで会話を進めた。
一回転する間に乗客が次々と死んでゆく人食い観覧車の謎。セイレーンがいるという地中海の孤島、画廊島で起こった殺人事件。死んでも生き返る探偵とその助手は、「イギリス最高の探偵」とともに次々と起こる不可解な事件を追う。
新本格らしさがだいぶ増した気がするシリーズ第二巻。帯にある「私は世界中に病を振り撒く。特効薬のない病を」みたいなケレン味もいい。読んでる最中は気付かなかったけど虐殺の文法みがあるね。ミステリのためのライトミステリといった趣は変わらずあるけど、ミステリ入門のきっかけとしても普通にいけるのではないでしょうか。