川瀬千紗 『――ねぇ、柴田。』 （スカイハイ文庫）

――ねぇ、柴田。 (SKYHIGH文庫)

――ねぇ、柴田。お前、本当は何考えてんの？
僕の声に応えたのは――変わりたかったから、なのか？

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クラスメイトを寄せ付けず，何を考えているかわからない美少女，柴田．柴田が気になって仕方ない雄太は，学校の帰りに親友の矢野と尾行する．たどり着いたのは意外な場所だった．
気になる子にちょっかいを出していくうちに，それぞれの心の傷に触れることになる．ラブストーリーかと思ってあらすじを見ずに買ったら，あれよあれよと話が加速していった．青春ミステリではあるのだけど，5W1Hのうち，Howがごっそり抜けているのがちょっと厳しい．かなりの部分で過程が飛ばされているので，なにかあるたびに唐突さというか置いてけぼりを喰らう．キャラクターはそれぞれ魅力があるんだけどなあ．