旭蓑雄 『シノゴノ言わずに私に甘えていればいーの!』 (電撃文庫)

シノゴノ言わずに私に甘えていればいーの! (電撃文庫)

シノゴノ言わずに私に甘えていればいーの! (電撃文庫)

「労働をおぞましいとは何です。勤労は国民の義務として、日本国憲法にも記載されているほどなんですよ。労働を馬鹿にすることは、巨視的に見れば日本を馬鹿にしているのと同じこと。反省してください」

ブラック企業勤務の三年目,堂道.働くことに至上の喜びを見出すワーカホリックの隣に,ある日引っ越してきたシノさんは,なぜか堂道を甘やかすことに必死なようだった.

ひとつ屋根の下.とにかく仕事がしたい社畜と,甘やかしたい堕落させたい○○のラブコメディ.「はじらいサキュバスがドヤ顔かわいい。」の社会人バージョンというかな.基本的には同じ話と言ってもいいのではないかと思う.しかし,働くことが大好き! という堂道の心情に共感することが難しい.話の流れの不自然さというか気持ち悪さというか,文章とは別の部分で変な読みにくさがあった.



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