前略、殺し屋カフェで働くことになりました。 3 (ガガガ文庫)
- 作者:竹内佑
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2019/12/18
- メディア: Kindle版
「弱いふりして――他のクラスメイトに被害が及ばないよう、自分だけがターゲットになるって考えだったわけだ」
「弱いふりじゃなくて――俺は弱いんだよ。だって俺は――」
誰かを殺そう、なんて考えられないから。
ついに迅太に二ヶ月ぶりの登校許可が下された.目立たぬように学校生活を送ろうとする迅太だったが,さっそくクラスのハイカーストグループに目をつけられてしまう.
小籠包とインフルエンサーをめぐる陰謀に小金井組合が介入する.わりと唐突に始まった高校生活編.二巻とストーリーの温度差が大きいこともあって,何年かぶりに「LOVE寄せ」という単語を思い出した.懐かしい気持ちよ.
個人的には重い話だった二巻が良かったと思っているのだけど,主要なキャラクターがしっかり自己主張している三巻も悪くない.いろいろ都合が良いところも目立つ(主に紙魚子)けど,ポップなアクション小説になっていると思う.それにしても,仮想通貨をすすめてくるハンチング帽のブロガー……いったい何者なんだ.
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