- 作者: 林譲治
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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社会科学・生物学・気象学と多岐に跨るハード SF.盛り上げるだけ盛り上げといてラストはあっさり片がつくのは惜しいけどそこに至るまでの三者の過程は抜群に面白い.身近な社会の変化とぬこたちがホラーじみた姿を見せた拓海のパートがいちばん面白かった.いちばんハード SF から遠いパートかも知らんけど.三つの事件がスムースに重なりあうわけではないためか,ちぐはぐな印象も多少あったかな.タイトルにある「設計者」云々はむしろ飾り,2036 年のシミュレーション小説としての側面が強かったけど私はじゅうぶん楽しかった.